ダウジングでは道具や技術と同じように、意識の集中や方 向付けが重要である。また、調べようとする対象の知識も重要である。ダウジングしようとしても知識がなければ、質問を組み立てることが出来ないからである。
◆意識のチューニング①
ダウジングをより正確に行うために、本番の質問の前に3つの質問をする。これを意識のチューニングと呼んでいる。
1、それを(探しているもの)探す事ができるか?
2、それを探しても良いか?
3、準備はできているか?
◆意識のチューニング②
それを(探しているもの)探す事ができるか?
これは、探す対象をダウジングで探す技術、能力が自分に備わっているかをチェックする。
ノーの反応の場合:技術の備わってる人に頼むか、自分が修練を積む。
◆意識のチューニング③
それを探しても良いか?
何かをダウジングで探している時に自分にあらぬ被害が及ぶ事もある。それを事前にチェックする質問。
ノーの反応の場合:どういう被害が及ぶか慎重に質問を重ねて調べ、原因を突き止める。
◆意識のチューニング④
準備はできているか?
これは、ダウジングをする時の、心境、準備、体調、用意するもの、などを事前にチェックする質問。
ノーの反応の場合:どの部分で準備不十分かダウジングで調べる。
10年以上ダウジングをしていると、道具を使わなくても、意識の中でイメージで振り子を振って反応を調べる事が出来るようになる。多くのダウザーは長年やっていると、このイメージダウジングを使えるようになる。ただ、必ずチェックに本物の道具で調べる事を怠らない。
医療に関るダウザーたちが、病気の原因探索と治療法の確立に使うダウジングを医療ダウジングと呼ぶ。特にイギリスの医師たちのグループで「サイオニクス協会」と言うのが作られ、20世紀初頭には盛んに研究されていた。ここは、医師の資格を持ったものしか入れない団体。
ペンデュラムヒーリングを確立した、フランスのダウザー、エネルは、ガン治療用のエネル・ペンデュラムというものを考案している。これは木材で出来た半球状の物を4段に連結した振り子で、エネルによるとガン細胞の結束力を弱めるエネルギーを放射するようにデザインされているとの事。20世紀初頭、エネルはこの振り子を使い、末期がんの治癒率40%をこえていたと言う。
ダウジングでオーラの色を測定する方法。色紙を用意し、調べたい色紙と手を10センチほど離してテーブルに置く。その中間に振り子をたらして反応を調べる。振り子が手と色紙に対して縦に揺れたら「ノー」を表す。振り子が回転や左右に反応したその色がその人のオーラの色だという事を表す。
◆ジオパシックストレス①
「ジオ」は地質、「パシック」はパソロジー(病理学)でこの二つを組み合わせた英語の造語。水脈や断層、ある種の地層の上で生活するとガンをはじめとした 病気になりやすいというその場所でのストレス(歪み)のこと。
◆ジオパシックストレス②
人間が水脈や断層の上で生活すると病気などになりやすいとダウザーたちは主張している。ところがネコは水脈などの上を好む。また、アリや蜂も水脈を好んで巣を作る。犬やツバメは水脈を避ける。こうした動物の行動から、ダウザーでなくてもジオパシックストレスを推察することが出来る。
◆ジオパシックストレス③
人間に良くない作用を及ぼす地下のジオパシックストレスは、人間や動物だけでなく植物にも影響を及ぼす。多くの植物はこのストレスを避けたがる。植木鉢や切花などは早く枯れていく。しかし、このストレスを好む植物もいる。きのこ類や薬草、毒草など人間に薬理効果のある植物がそうだ。
◆ジオパシックストレス④
ダウザーと医者の共同研究によって、ジオパシックストレスのある土地に住む人体や動植物には、悪影響を及ぼすことが解明されてきました。例えば下記のような事実が判明してきています。
○ガン患者の多くのベットが水脈や断層の上にあった。
○交通事故の多い道路は、地下に水脈が横切っていた。
○実験用のマウスの死亡率が多いゲージは、水脈上に置いてあった。
◆ジオパシックストレス⑤
ジオパシックストレスの上に寝ている可能性があると言われています。そのまま同じ場所で寝ていると、重大な病気に発展しかねません。
○寝つきが悪い
○夜中に眼を覚ます
○眼の疲れが取れない
○十分眠っているのに体の疲れが取れない
○目覚めが悪い
ゴーストハンターはイギリスのダウザー、レスブリッジの考案した言葉である。幽霊とは死んだ人の魂(心)ではなく生きていた時の感情(怒り、悲しみ、恐怖など)がその場所に記録されたもので、ビデオテープに記録された磁気信号のようなものであるという。
東京六本木に弘法大師が柳の枝で掘ったと言う井戸がある。弘法大師は日本にダウジングを伝えた1人として良く知られており、この井戸もダウジングで発見したのではないかと考えられる。いまだにこんこんと新鮮な水が涌き出ている。
日本の隠れたダウザーに梶川淳造氏がいる。彼は大正時代アメリカで師事していたダウザーが交通事故で亡くなった事を機に日本に帰り、多くの温泉や井戸をダウジングしている。この梶川氏は独特の振子「梶川式磁気探知測定器」という物を考案している。
ラジエスセシアを提唱したアベ・メルメ氏の業績。ある夫婦が行方不明の子供をメルメ氏にダウジングしてもらったら数キロ離れた山の中に反応があった。夫婦は子供が一人でそんな山に行く筈がないということで信用しなかった。3年後ある登山家がその山で子供の靴と白骨体を発見。子供は鷲に連れ去られたと言う。
20世紀最大のダウザーと呼ばれたカメロンは数千個の井戸を見つけただけでなく、油田、鉱脈、人探しなど多くの業績を残している。また、オリジナルの「カメロン・オーラ・メーター」というダウジング用具も考案している。
◆ダウザー誕生
カメロンは子供の頃に祖母からダウジングを習ったが、20年近くダウジングを全くしていなかった。旱魃に会った時、思い出してダウジングをして井戸を見つけ、自分の畑は旱魃から逃れる事が出来た。これを機にダウザーとしてのカメロンが誕生する事になった。
◆ソートフォーム
人が強く念じたものにダウザーは反応するかと言う実験をカメロンは行なった。数名がある形のものをイメージで想像する、その後別室にいたカメロンがダウジングでその場所、形、大きさ、色などを探知する、と言うものだ。カメロンは全て正確に探知できた。人間の思考(ソート)はダウジングで探知出来る形態(フォーム)であると結論し、それを「ソートフォーム」と呼んだ。
◆オーラの研究
カメロンは考案した、オーラメーターを使い人のオーラを研究した。ある人には、天使の輪や翼のようなものがオーラとして存在するという。宗教画を描いた人はオーラが見えるので天使として輪や翼を描いたのではないか考えた。
◆天使との交流
カメロンは晩年、ダウジングによって天使と1問1答をしている。天使は人間だったことはなく、天使としてこの世に存在し、約500年前からいるということである。役目は人間を守るために神から遣わされたそうだ。
◆ラジエスセシア①
ダウジングを科学的に研究しようとして、フランスのダウ ザー、アベ・メルメ神父がはじめたもの。すべての物質はある種の波動を放射していてそれをダウ ザーは、探知、分析、再放射できると言う考えに基づく。
◆ラジエスセシア②
物質から出てくるエネルギーは5種類あると考えている。カラー、基本放射線、連続回転数、水平波、垂直波である。それぞれがどんな反応をするかで、物質の特定をしていくというのがラジエスセシアの研究姿勢である。
◆ラジエスセシア③
ラテン語の放射を表す「ラジエート」とギリシャ語の感受性を表す「エスセシア」の二つを組み合わせてこの言葉が作られた。日本語では「放射感知術」と訳される。
◆ペンデュラムヒーリング①
振子の材質は問わない。何でも良い。振子を空間に回転させる事で、エネルギーの吸収と放射が行なわれる、と言う経験則を元に確立されたのが「ペンデュラムヒーリング」である。フランスのエネルと言うダウザーが考案した。
上から見て左回転は吸収、右回転は放射を表す。
◆ペンデュラムヒーリング②
フランスのエネルがはじめた、振り子でヒーリングを行う 方法。振り子の操作者は特別の能力は必要なく、振り子の回転だけで悪いエネルギーを除去したり、生命エネルギーを放射したり出来る。エネルはこの方法で末期がんの患者を治癒率40数%で治 したと記録されている。
◆ペンデュラムヒーリング③
豆から挽いたコーヒーの上で振り子を右回転させると苦味 が増す。左回転させると苦味が薄くなる。振り子の回転だけでコーヒーの苦味を調整できる。これはインスタントコーヒーでは出来ない。この実験でペンデュラ ムヒーリングの効果を確認できる。
◆レイライン①
イギリスのアルフレッド・ワトキンスは地図上での研究から「レイライン」システムを発見した。古代遺跡はある法則をもって配置されている、と言うものである。実際、ワトキンスは地図上でのライン上を現地で歩いてたどる時に地図には載っていない遺跡をいくつも発見している。イギリスのグラストンベリーと言う小さな村にはレイラインが30本以上も通っている。
◆レイライン②
ワトキンスはレイラインを古代の商業路だと考えていたようだ。その後ダウザーが多く研究する事でレイラインは地球のエネルギーラインである事が解明されてきた。また、多くのレイラインは地下の水脈流と深く関係している事も指摘されている。
本来は地下水脈を見つける技術として伝えられてきたが、鉱脈、油田、ガス田などの地下資源のほか、行方不明者の探索、故障個所の探知、病気の原因と治療法、絵画の真贋、遺跡発掘、犯罪捜査、技術開発の補助、など様々な分野に利用されている。また、情報を受け取るだけでなく、振子からエネルギーを放射して土地の浄化、除霊、病気の治療などに役立てようとする「ペンデュラムヒーリング」という分野もある。
ダウジングで未来を予測することは出来るだろうか?これは、それを行うダウザーの時間に対する意識の持ち方でかなり変わる。「未来は決まっている」と考えるダウザーには比較的簡単にダウジングできる。しかし、「未来は決まっていない」と考えるダウザーにはそれをダウジングするには難しい。
イギリスのトム・レスブリッジは、振子の長さと様々な物質の放射エネルギーとの関連を研究。生物は振子の糸の長さ20インチで反応。レスブリッジはこれを「ペンデュラム・レート」とよんだ。銅は30.5インチ、水銀は12.5インチ、銀は20インチ、概念として「死」は40インチ、「生物」は20インチ、「安全」9インチ、「危険」29インチとなっている。
専用のダウジング道具がない場合、身近にあるものでダウジング出来る。本、フォークとナイフ、ペンチ、はさみ、ジャーマンソーセージ、ひょうたん、船の櫂、鉛筆、下敷き、など様々なものをダウジングの道具として活用できる。
ダウジングの道具の替わりに、体の一部を道具として行うものを「ボディーダウジング」と呼ぶ。指、手のひら、腕、足などを使う。例えば腕を前にまっすぐに伸ばし、ゆっくり歩く。腕が下に下がった所に目的のものがある、と言う具合だ。
現地に行かずに、地図の上でダウジングを行うことをマプダウジングと言う。マプダウジングでは距離は関係がない。地球の裏でもダウジングで探すことが可能だ。また地図も既成のものに限らず、かなりラフな手書きの地図でも構わない。
ダウジングに使用される道具は、世界中で数多く考案され、数千種類もある。しかし、ほとんどは振り子、L-ロッド、Y-ロッド、スウィングロッドの4種類に分類される。一番重要なのは使うダウザーが気に入って使えると言う事である。高価な道具が必ずしも良い道具とは限らない。
インドのA.K.バッタチャリア博士によると、太陽と月の位置関係によって地球に及ばされる磁気流が地磁気を乱して、ダウジングに影響すると述べている。そのため、満月、新月、陰暦の第1日目、同第8日目、同第14日目にはダウジングの結果に誤りが起きやすいと言っている。また、日の出、日没の時間もダウジングには適していないと言う。
ダウジングで間違いの引き金になるのが、残留思念(ソートフォーム)である。意識を集中してダウジングをするとそれがその場所、道具などに残留する。それを中和して除去するのが「イオウ」である。イオウをビニール袋にいれ、緑の布袋に入れる。この袋で軽く拭くことで残留思念を除去する事が出来る。
数百万から数千万もする波動測定器。共鳴磁場とか、電子のスピンを測定すると言う科学的な説明をしているが中身は、電気的に全く意味のない配線だったりしている。でも、ダウジングという観点からするなら、中身の配線より、使い方がちゃんとしているなら、ダウジングとして使える。問題は変な科学的装飾をする事で「だます」と言う事である。「波動測定器は高い振り子である」というのが正しい。
ここ10年くらいで、特にヨーロッパの方でスウィング・ロッドを使うダウザーが多くいる。スウィングロッドは、ストレートロッドとも呼ばれる、真直ぐな棒である。元は釣竿。釣りの好きなダウザーが糸を付けずに竿だけを水面にかざすと、さおの先がよく揺れる場所と揺れない場所があることを発見。揺れる場所で糸をたらすと魚が多く釣れた。これがスウィングロッドの始まり。今のスウィングロッドは長さ20~40センチくらいで先端に重りを付けている。
ラジエスセシアの中でも特別に感度がよく、しかし、使い方が難しい、と言われた、「コメーリーとベルザルの振り子」と言うものがある。これはコメーリーとベルザルと言う2人のダウザーによって作られた振り子で、球形の振り子本体に細かく様々な記号と目盛が刻まれている。内部にはコイルが内蔵されているらしい。振り子本体を目盛に沿って回転させられるようになっている。古い資料に残っているだけだったのが、最近、フランスで再販されている。
フランスには、魔法医が、今でも存在している。伝統的な魔法の他、病気の原因探索にダウジングを使う、「魔法使い」も多くいる。西洋医学での治療が困難な場合、医師が、魔法医を紹介する場合もあるとか。フランスに数年住んでいた友人に教えてもらった。そんな下地もあって、フランスは医療ダウジングの研究が盛んだった。
3万年前のタッシリ洞窟(南アフリカ)にダウジングしている壁画があるとか、エジプト文明時代にその壁画があるとかいわれている。アメリカインディアンは、獲物を探す時に鼻の「ピクッ」と言う筋肉反射を使うとか、オーストラリアのアボリジニーは、木の根っこを擦り合わせて、摩擦反応(筋肉反応)で占うと言われる。
◆カール・V・ライヘンバッハ①
ドイツの科学者ライヘンバッハ(パラフィンの発見者)は、多くの敏感者から聞き取り調査をした。敏感者には共通する嗜好があることが分かった。青が好き。鏡が嫌い。冷たい料理が好き。太陽光が好き。月光が嫌い。握手が嫌い。など。
それは、オディックフォースと呼ばれるエネルギーが作用していると考えた。
◆カール・V・ライヘンバッハ②
オディックフォースには、磁石のような極性があり、同じ種類は反発し、違う種類は引付けあう。敏感な人は、左側が常に優位に作用する。
◆カール・V・ライヘンバッハ③
人間は、左側は黄色い性質、右側は青い性質。だから、敏感者は青が好き。握手が嫌い(同じ極だから)。
地下を流れる水脈からは黄色いオディックフォースが放射されていると考えた。多くのダウザーが水脈を発見した時、気分が悪くなる、めまいがする、時に失神するのは、敏感者であり、左側の黄色と水脈の黄色が、反発する事で起きるのだと、ライヘンバッハは考えた。
フーカーは、約1000種類の振り子をアタッシュケースに入れていつも持ち歩いているという。水を探す時はこの振り子、男性を探す時はこの振り子、というように探す対象によって振り子の形、材質、重さの違う振り子を使い分けるという。
アターは「ペンシルダウジング」という鉛筆をダウジング道具にする方法を考案した。アターによると月面地図を使って月面には水の反応があるとの事。また、地図で雪男をダウジングして、その場所に探しに行くと石積みの塚のようなものをいくつか発見したそうだ。
日本にも来た事があるオランダのクロワゼット氏は、もともとダウザーとして活躍していた。自然とダウジングの道具を使わなくても透視が出来るようになり、警察にも協力するようになった。
道具を使わず、擦る反応で筋力の変化を読み取るスティック・テクニック。机、手の平、親指の爪などを指先で擦り、擦れないほど摩擦が大きくなったら「イエス」の反応、変化ないなら「ノー」の反応だ。ある健康食品が自分に合うかどうかは、その商品の表面を擦れば分かる。
イギリスにはボディーファームと呼ばれる研究施設がある。人間の死体を埋めたり、放置していて、どのように腐敗していくかを調べるものである。そこでは、埋めた死体の場所が分からなくなるとダウジングでその場所を調べているとの事。
海外では、科学者や技術者がダウジングをする人が結構いる。医療機器を検査する技術者を取材した事があった。彼は、オシロスコープやテスターと同じに振り子も使うと言う。ダウジングだけで判断しない、科学的な方法だけでも判断しない、両方をバランスよく使う、と言っていた。「ダウジングのなぜ」と言う部分は深入りせず、活用できる部分を実際に使っていこうとする実利的な考えだ。
20世紀最大のダウザーと言われたバーン・カメロンは、「あなたのダウジング能力は、あなたの道具の光に比例する」と言った。つまり、道具を大事にする人ほど、ダウジングの能力が伸びてくる、道具を大事にする意識が大事であると言うことを指している。
ペンデュラムヒーリングでは、振り子の回転で病気を治した事例がある。これを利用し、思いを伝える方法がある。写真に振り子をかざし、上から見て右回転(時計の針の進む方向)に回転させながら、思いを伝える。恋愛、商談、誤解を解くなど、様々な場面で活用できる。
飲食物やペンダントなどがあうかどうかをチェックする方法。調べたい物の上で振り子をかざし「これは自分に合うか?」と質問する。
その後、片方の手を振り子と物の間に差し込む。最初、振り子が「イエス」で手を差し入れた後「ノー」に変わったら、合うけど今は止めた方が良いという意味。
「ノー」→「イエス」合わないけど好きなら今は問題ない 「イエス」→「イエス」最良 「ノー」→「ノー」絶対止めた方が良い。
太陽活動が活発になり、地磁気嵐などが起こると、ダウジングの反応に悪い影響を及ばすと言う研究がある。人間の腰あたりにある副腎にはマグネタイトと言う磁気を感じる物質が存在する事が分かっている。ダウジングは、このマグネタイトが関与しているのではにかと言われ、地磁気嵐によって人間の磁気のセンサーが狂い、ダウジングに影響するのではと言われている。
アメリカインディアンのある種族は、水の在り処や狩猟時の獲物の方向を鼻で調べていたと言う。例えば、水の在り処を調べるのに「水」の事を考えながら、ゆっくりと360度周る。近い水の方法を向いた時に鼻の筋肉が、ピクッと動くそうだ。これは原始的なダウジングの反応であり、実は高度な方法である。振り子などの簡単な道具を使う事で、誰でもその筋肉反射を増幅する事が出来る。
ダウジングは、色々な呼ばれ方をしている。ディバイニング(探査)、ウィッチ(魔術)など。ロシアではBPM(生体物理法)、ドイツ語でドイッテン(示す)、ポルトガル語では、ガリンペイロ(山師)などとも呼ばれた。
日本ではダウジングの事例が少ないと思われがちだが、日本酒を造るある大手の酒蔵ではアメリカからダウザーを招いて井戸の選定をしてもらったそうだ。日本酒を造るには良い地下水が不可欠からだ。
私のダウジングの師、佐々木浩一先生から聞いた話。自宅の井戸は近所の豆腐屋さんに頼んでダウジングしてもらったとか。榊を合掌した手に挟み、庭をゆっくり歩くとある所で榊が下を向いた。そこを掘ったら良い地下水が沸いて来た。今から40年以上前の話。今だに地下水が沸いているそうだ。
知り合いの密教の阿砂利(お坊さん)に聞いた話。高野山ではダウジングを教えているそうである。L-ロッドを使ったもので、長い方を手に持ち短い方が下を向くように構える。水を探知すると短い辺が左右に揺れてくるそうだ。日本神道では、地面をすり足で歩いていて、左足が前に出にくい場所を掘ると水が出ると言う方法が伝えられているそうである。
失せ物や地下の物を発見するダウジングに、埋蔵金の発見の報告が海外の本でもほとんど出てこない。埋蔵金は出てきたあとが法的な問題で大変だと言う事もあり公表をしないということもある。ダウジングの問題では、特に「金」と言うものが様々な方向にエネルギーを出していて間違いを誘発しやすいと主張するダウザーもいる。
競馬やパチンコ、宝くじ、などにダウジングを用いて当てようとする人たちが多くいる。私は、それは可能だと言う考えだが、ダウジングには必要性の原理と言うものがある。必要の高いものほど良く当たる。逆に必要性が低いと当たらない。ギャンブルをする事に必要性があるかどうかは自身が考えて応用するかどうかを決めて欲しい。
ピラミッドの模型を作り中に物を入れると腐りにくくなったり、エネルギーが高まったりすると言う、「ピラミッドパワー」。これを最初に発見し、発表したのは、アントン・ボビーと言うダウザーだ。ボビーは振子を使いピラミッドのエネルギーを調べ、「ピラミッドパワー」という本を出版した。
ドイツのミュンヘン大学で、ダウジングは有効なのかを調べるために国から予算が出て10年間調べた。水に困っているアフリカの土地にダウザーを送り込み、「偶然の確率以上にダウジングで探せるか」と言う研究だ。結果はかなり有効性が認められ、ドイツ政府発行の公文書に記載された。
アメリカ大陸に最初に上陸した白人はコロンブスと言う事になっているが、アメリカのあるダウザーはコロンブスよりも古い時代の白人の骨が出てきた墓をダウジングで発見した。彼は今までにもダウジングで古い遺跡や墳墓を数百個も発見している考古学ダウザーである。自宅には数千個もの矢じりや土器などが補完されている。
アメリカにはダウジングを専門に教える学校がある。アメリカダウザー協会の本部がある、バーモント州ダンベルでは、小学校で授業の一環にダウジングが子供達に教えられる。
カナダの農業省には、ダウザーが公務員として働いていると言う。農地と農作物の相性や肥料の種類選択、など農業に関るアドバイスをしているとのことである。フィリピンの国立大学では心理学の時間にダウジングを教えている。
エジプトの壁画にアンク十字というものを手にしているものがある。神官など位の高い人や神が手にしている。アメリカのクリストファーヒルズ氏は、このアンク十字がダウジングの道具だったのではないかと考え、エジプシャンアンクロッドと言う道具を考案した。
数年前、大学の敷地でダウジングの取材をしていた時、撮影の合間に、作業をしていた植木職人が話しかけてきた。「それダウジングって言うんだろ。自分が親方の所に弟子入りした時、最初に、それを習ったんだ。植木を植える場所を掘るとき、水道管やガス管がないか調べるのに。」と教えてくれた。
ドイツのアウトバーンと呼ばれる高速道路は、真直ぐに伸び、見晴らしも良いのに、ある箇所に集中して交通事故が起きていた。ダウザーに調べてもらったら、道路と交わるように地下水脈が走っていた。ダウザーはその水脈の影響を中和する方法を講じて1年後、その場所での交通事故の発生件数が激減したとのこと。